所沢市議会議員 浅野みえ子

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2009年 7月 22日 (水)

我孫子市視察報告:待機児童ゼロ

by 浅野みえ子

 17日、私たちの会派「民主ネットリベラルの会」は我孫子市に視察に行きました。5月30日に会派で開催したフォーラムで、改革派として、3期12年我孫子市長を務めた福嶋浩彦前市長を招き話を聞きました。その時に、我孫子市から学ぶ事が多かったからです。
 3つのテーマを聞いて来ました

(1)待機児童ゼロについて
(2)補助金制度のゼロベースからの見直し
(3)市民債について

(1)待機児童ゼロについて

 我孫子市は待機児童対策に知恵を使って、力を入れていました。「我孫子市保育整備計画」に基づき保育環境の整備を図っていました。
 平成10年に入園児童数が1,121人だったのが平成20年には1,896人になっていまし。これだけ増加して全ての園児を措置していました。所沢市のように、5億円もかけて公立保育園を新築したりしていませんでした。我孫子市では、市長と公立保育園の保護者会代表との懇談会があるそうです。(所沢のように、保問協とか団体が入らないで)そこで、市長が保護者に問うたそうです。
「今ある保育園に入園する子どもが増えるのと、待機児童が我孫子市にいるのとどちらが良いですか?」と。すると優しい保護者達は「保育園に入れない子どもをつくるよりも、今よりぎゅうぎゅうでも良いです」と、言われたそうです。そこで、0歳児の千葉県の基準では園児1人に対し4.95m2ですが、国の基準の1人に対し3.3m2の面積の設定にしたそうです。そこで、公立保育園に今以上に乳幼児を入れる事が出来ました。園児が増えるとすぐに臨時保育士を雇用します。その予算は上限を設けずに、必要ならすぐにつけるそうです
 
 保護者の方々は、「待機児童がいない我孫子市の現実に満足しているそうです

勿論、民間保育園建設にも予算をしっかりとつけていくそうです。新設希望の民間保育園を強く支援するそうです。担当の職員の方が「所沢市の方からも、電話を貰った事があります。保育園に入れないので、職場に通える待機児童ゼロの我孫子市に引っ越します。と、言われ来ました」との事。保育園に入れない市より、すこしぎゅうぎゅうでも、保育園に入れる市に引っ越しざるを得ない、働く保護者側の気持ちが痛いほど感じて私は、心が痛みました。所沢市の保育行政は、公立保育園の保育士や保護者のみに気を使っている傾向です。もっといろいろな保護者の意見を聞くべきです。我孫子市は、認可外の保育園を造っても入る乳幼児がいなくて認可外保育園は撤退して行くそうです。同じ市民で、認可園に入ったら所得に応じて保育料が決まるのに、認可外保育園に入ったら誰でも6万円以上かかります。それでは家計が持ちません。
 また、我孫子市では、マンションを建てる業者に、入居者の人数から保育園を希望する人数を計算して、その人数の分、保育園の基金の協力を求める条例があるそうです。保育課の方は「開発課が協力してくれました」と言われていましたが、これは首長の福嶋市長の方針だと思います

我孫子市「開発行為に関する条例」は以下です。

第24条 開発事業者は、開発行為を行う場合において、開発区域の面積が1ヘクタール以上20ヘクタール未満の場合は、当該開発行為の予定建築物の用途及び規模に応じて、市長が義務教育施設、保育施設、学童保育施設、医療施設その他規則で定める施設の設置、整備等の必要があると認めるときは、規則で定める基準により、当該施設の設置、整備等に必要な措置を講じなければならない

このような施策を聞くと所沢市の保育行政も、もっと時代に応じて欲しいと思います。所沢市は、公立保育園のみ国基準とかけ離れた良い保育士基準があります。ゆったりと保育しています。民間園はほぼ国基準なので、公立よりも民間園の方が園児数を受け入れています。
何度も言いますが、平成16年度からそれまで国から補助金として来ていた「公立保育園の運営費補助金・約6億円」が小泉改革で、カットされたのですから、公立のみ優遇している事は不平等です。

国に抗議すると共に、市は何らかの対応をしなくてならなく「公立保育園の民営化」を提案したのに、今は具体的な計画は進んでいません。これでは、反対した公立保育園関係者に「反対したら市は、提案を辞める」と思って、益々、市の方針を批判する運動体が育つのみで最悪です。

乳幼児期は、「可愛がられ、認められる程、人間性が豊かに人は育つ」私はこの理念で幼稚園教諭をしてきました。我が子もそれを感じ受け止めてくれて自律していっています。又、縁があった幼稚園児さん方も自律していっています。今の様に、市の方針を批判する公立園の保育士・保護者が増えている事・反対運動の団体が民間園を悪く教宣する現実に、民間園の理事長や保育士は悲しんでいる現実。これで、子どもたちは認められ、可愛がられるのでしょうか

この点を究明するのが私の一生の課題です。
理想は、市と保育士と保護者が快く協力し合う方が、子ども達の心が豊かに育つように今は、思います。とにかく、小泉政権時代に「公立保育園の運営費をなしにした事が問題です」

政権交代したら、地方にまた「公立保育園の運営費が来る」と思います。

(2)補助金制度のゼロベースからの見直し
(3)市民債について
も、とても学ぶ事が多かったです。
又の機会にお知らせします。本当に良い視察でした。

T R A C K B A C K
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